りっち、救急車に乗る

16日の夕方頭痛で一眠りした私が目を覚ますとすでにりっちが高校から帰宅していました。
しかし彼女もベッドの中。
どうしたのかと聞くと気持ちが悪いと言うのです。
それではもう少し寝ていなさい、と1時間ほど休ませましたら・・・
突然りっちが跳ね起きてダダッとトイレに駆け込みました。
心配になってついていくと便器に嘔吐している様子です。
「開けるよっ!」
苦しそうな表情のりっちが見つめる先には、鮮やかな赤色の血!
「吐いたら、血が出た・・・」
時間は午後6時半過ぎ。
かかりつけは7時までやっていますが、あいにくと木曜日の午後は休診でした。
とりあえず人間ドックでお世話になっている大きな病院に電話しましたが、夜間救急診療はやっていないとのことで、119に電話して当番医を聞くと良いと教えてもらいました。

1,1,9・・・とプッシュホンのボタンを押しました。
「はい、火事ですか、救急ですか?」
娘が吐血したことを伝えると迅速に当番医を教えてくれました。
電話を切りりっちを病院に連れて行こうとすると、2回目の嘔吐に襲われました。
便器の中には再び鮮血が飛び散っていました。
これは私が車に乗せて行っては危険だわ!
りっちに救急車を呼ぶことを確認し再度「119」
先ほどと同じ人の声でした。
救急要請をすると声の主は娘の症状を聞きながら「すでに救急車が向かっています。外で待っていてください。」と言いました。

りっちと玄関先に行くと1階にいるはずのおばあちゃんが出かけていませんでした。
連絡がつかないので仕方なく書置きも残さず救急車に乗り込んでしまいました。
乗り込んでからすぐに出発できないものなのですね、救急車って。
受け入れ先病院に電話で確認を取らないといけないようです。
最初の病院はりっちの症状など聞いた挙句の答えが「NO!」
2番目の病院も同じように症状を聞いて「NO!」
ここまで10分以上経過していました。
3つ目の病院がようやく「OK!」を出してくれたのでやっと出発です。

病院に着いてもしばらく待たされましたが、その間救急隊員の方々は私と一緒に診療室の廊下で待っていました。
りっちといっしょに説明のために診察室に入っていた隊員の方が出てきたらようやく「失礼します。」と病院を後にしました。
いろいろ検査をした結果「今夜は検査入院していただきます。」との担当医から話がありました。
とにかくおばあちゃんに電話をしなくては!
おばあちゃんは電話の向こうでさぞかし驚いたことでしょう。
「お使いから帰ってきたら家の前に救急車が停まっていたから驚いたけど、お向かいの病院にきたものだと思っていたよ。」
我が家の向かいは内科医なので、重病患者はそこから救急車で大病院に送り込まれるのです。

夫にはおばあちゃんが電話をしてくれたので、しばらくしたら私の携帯に電話がかかってきました。
ICUの目の前の廊下はまずいかな、とトイレに駆け込んで電話を取りました。
「飲み会だけど今すぐ帰る!」
すると今度はバイトに行ってる兄ちゃんから電話が入りました。
「今から帰るから・・・」と彼が話し終わらないうちに私が言葉をかぶせました。
「りっちが吐血したので救急車で今A病院に来ているの!」
えっ、と驚いた声の後わかったとの一言を聞いて私は通話を切ってしまいました。
(電話をしている間にりっちが診察からでてきたらいけないので慌てていたのです)

レントゲンを撮り、点滴をしたりっちはやっと落ち着いた表情になっていました。
時間はすでに夜の10時だったのでとりあえず帰宅することにしました。
バスで千葉駅まで行ったところで兄ちゃんに連絡をしました。
すると地の底から発したような重苦しい声でりっちのことを聞いてくるのです。
検査入院のことを告げ、晩ご飯は何を食べたか聞くと、「食う気になれない・・・」
兄ちゃん、りっちが心配で心配でしょうがないようです。
とにもかくにも私のほうが空腹なのでコンビニでお弁当を2つ買って帰宅すると夫は爆睡、兄ちゃんは憔悴しきった顔で布団にくるまっていました。
無理やりお弁当を食べさせ大丈夫だからと安心させてから兄ちゃんを寝かせました。
入れ替わりに起きてきた夫は、夜遅く呼び出されたときの為に仮眠をとっていたら爆睡したしまったようです。

翌日病院に行くとりっちはいつもどおりの顔で「これから胃カメラだって!」と言いました。
そして採血と胃カメラの結果が良かったので即退院していいと言われました。
胃潰瘍の疑いで入院したのに胃も食道も血も非常にきれいだったそうです。
それではあの吐血はナンだったのだろう?
医師もはっきりしたことがわからなかったようで、謎のまま退院となりました。

ああ、怒涛の2日間。
謎の入院をして即退院したりっちでした。
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by livingmama | 2009-04-19 20:42 | りっち