ハロウィンの魔法使い

今日の夕方りっちと駅前に買い物に行きました。
歩いていたらりっちの姿が見えなくなったのであたりを見回すと、花屋さんの前で私を手招きしていました。
「見て見て!口がついている。」
小さなオレンジ色の観賞用かぼちゃが山積みになって売られていました。
ディスプレイ用のかぼちゃには色紙で目や口がついていて、りっちの目にはそれが楽しくかわいらしく映ったようでした。
近くに行ってかぼちゃに目を落とした時「これ、食べられるの?」と隣に立っていたおばあさんが私に話しかけてきました。
「ああ、これは観賞用ですから食べられませんよ。」
「食べなきゃ腐っちゃうわねぇ。」とおばあさん。
「お花と同じで飾って眺めて楽しむんです。」
「そうなの。で、いくらなの?」
「262円と書いてありますよ。」
「スーパー○○の方が安かったわよ。」
「へぇ、そうなんですか。」
と会話がはずんでいたら、りっちが「これ、絵に描けるかな?」と話に割り込んできました。
するとおばあさん、「絵を描くの?」とこちらに顔を向けました。
中学校の美術部員だと説明すると一瞬りっちの顔を見つめ、「中2でしょ。」
「(えっ?どうしてわかったのだろう)はい、そうです。」
「すると九紫の未(きゅうしのひつじ)ね。」
「あ、でも2月10日生まれなので・・・」
「ああ、申か。」(易学では節分を境に干支が変わります)

あまりにいろいろと言い当てるのでおばあさんを観察すると、周囲にぐるりとつばの付いた帽子を被り、マントのようなふわっとしたコートをはおり、手にはT字の杖を持っていました。
再びりっちを見つめてこう言いました。
「あなたおとなしいけれど、強情なところがあるでしょ。」
見ず知らずの人にいきなりこういわれたら驚きますが、絶えず微笑みながら話すおばあさんの一言がずばり的中し、りっちと顔を見合わせてしまいました。
「はい、そのとりです。どうしておわかりになったのですか。」
するとおばあさん、澄まして言いました。
「そりゃ、私の商売だからね。」

(え、商売?占い師??)
それでそれで、と聞いたわけではないのに、おばあさんまたまた言いました。
「この子は仕事で一本立ちするわよ。遠くに行きたがるから今のうちに勉強させなさい。でも、親孝行だから戻ってくるわよ。」
私たちの顔は驚きで引きつりっぱなし。
すると今度は私の顔を見て「お母さんはいくつ?」
年齢と干支を言うと「あぁ、そりゃ怒ると怖いでしょ!」
はい!その通りでございますっ!!と私たち親子は心の中で叫びました。

最後にりっちに向かっていきなり「お兄ちゃんいるでしょ!」
えっ、どうして、どうしてわかるの?
お兄ちゃんのことなんか一言も出していないのに・・・
「お兄ちゃんに噛みついちゃだめよー(生意気なこと言ったらだめ)。」
へへー、恐れ入りました。
「これ以上話すとお金取るわよ~~。」と陽気に言うとショッピングカートをゴロゴロ引きながら人ごみにまぎれてしまいました。

かぼちゃの前で出会ったおばあさん、今にして思えばシンデレラにでてくる魔法使いのおばあさんに似ていました。
ハロウィンの時期の不思議な出来事でした。
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by livingmama | 2005-10-20 22:24 | 日記