ほろ苦い思い出・スコッティーパイ

中学生の頃だと思います。
都内の人気スポット区域に住む伯母さんの家に時々泊まりに行っていました。
当時埼玉県に住み都内の中学校に通っていましたが、時々国鉄のストライキなどで学校に通えない時は伯母の家から通いました。

伯母は私が泊まりに来るというので腕によりをかけて料理を振舞ってくれました。
その時作ってくれたのが「スコッティーパイ」。
ティッシュペーパーみたいな名前だなぁ、と思っていたのでいまだに覚えているようです。
マッシュポテトとひき肉を炒めた物がパイ皿に敷き詰められていたように記憶しています。
おそらく伯母は料理の本を見ながら作ったのでしょう。
これ、なあに?と聞くと「スコッティーパイよ。」と答えてくれましたが、多分スコットランドの「スコッチパイ」と同じ事だと思います。
レシピには「スコッチ」ではなく、しゃれて「スコッティー」となっていたのでしょう。
初めて口にするものでしたから、美味しい!と強烈に脳に記憶してしまったようです。

ところがしばらくして再び泊まった時、伯母は私が喜んでくれたからとまたスコッティーパイを作ってくれました。
歓迎の意味で作ってくれたのに私の口からはとんでもない言葉が飛び出してしまいました。

「また、これ?おばさん、好きね!」

伯母はぽつりと「今日で2回目よ。」
以来、伯母は2度とこの料理を作らなかったそうです。

嫌いだったわけじゃないのに「また、これ?」という酷い言葉を言ってしまった私。
伯母を傷つけてしまったと気がついたのはだいぶたってから。
どうして、「わーい!また作ってくれたの?」と言えなかったのだろう・・・。
それからはほろ苦い思い出と共に強烈に記憶に残ってしまった料理です。
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四角いガラスの耐熱容器に入っているのがスコッティーパイです。
本場のスコットランドでは羊肉のミンチを使うようですが、私は合挽き肉を使いました。
マッシュポテトを敷き、その上にひき肉と玉ねぎを炒めてケチャップとデミグラスソースで味をつけたものをのせ最後にゆるめにしたマッシュポテトを絞り出しました。
ひき肉にゆで卵の粗みじん切りを混ぜ、チーズを肉の上に散らしたのは私のアレンジ。
他にはマカロニサラダと大根とジャコのサラダを作りました。

伯母さん、いまさらながら、本当にごめんなさい!
私は時々思い出してはスコッティーパイを作っていますよ。
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by livingmama | 2007-08-07 23:01 | 我が家の食事