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家庭科の授業

リビング新聞に「プロは見た!こんな人」という記事が載っていました。
『from 学校教師・調理実習で賞味期限切れの食材を子供に持たせる親御さん。しかも「使うかどうかは先生のご判断で」という確信犯でビックリしました。』

こんな親がいるのか、という以前に最近の家庭科事情の方が気になりました。
調理実習の材料って自分達が持っていくのですね!
私の頃はたいしたものを作ったわけではありませんでしたが、学校で用意してくれたほうれん草と卵を使って「青菜炒め」と「目玉焼き(ゆで卵だったかな?)」を作った記憶があります。
でも、兄ちゃんが6年生の頃は班で作りたいものを考えて買い物に行ったり、家に材料がある人はそれを持参したりして作ったようです。
各班作るものがみんな違います。
大作を作る班、簡単に仕上げてしまう班。
そして、買い物をみんなでして経済力を学び、レシピを探して協力して作る。
これも学習の一端と文部科学省はいうのでしょうね、きっと。
でも、このやり方に疑問を持った人物がいます。
誰あろう、りっちでした。

「みんな好き勝手に作るんだもの。料理が得意な人ばかり作っちゃって。なんか変!」
先生は何しているの?みんなが作るものを見回っているの?
みんなで一斉に同じ物作れば先生も説明1回で済むでしょう。
「うん。それなら先生の説明で全員が取り掛かれるのに、作るものを決めた子ばかりが作っていて、他の子は何をしていいかわからないから皿洗いしかやらせてもらえないの。」
そういえば兄ちゃんも小学校、中学校の家庭科では皿洗いしかやらせてもらえなかったな。
しかもよその班の失敗作を「もったいないから食べて~!」といわれてこげた物を食べさせられていたっけ。

りっちはこうも言っていました。
「家庭科の先生が中学校には1人、高校にも2人位って少ないよね。ゆとりの時間なんかよりもっと大事なことがあるのに。」

確かに1人で生きていく力を養う「道徳」と「家庭科」が簡素化されている気がします。
成人しても独立せず、家事全般を親に頼っている人が多いと聞きます。
いつだったか夕方の番組で夕食時をアポ無しで訪問するコーナーがありました。
ある家庭で30代の女性がキッチンで食事をとっていました。
60代の母親が娘だと紹介していたので、独身なんだな、と思っていました。
すると小学生の子供たちが登場し、この30代の女性は子持ちで実家に同居しているか、子供連れで出戻ってきたのかと考えました。
レポーターが話を聞くうちにその女性は結婚し、2人の子供をもうけ、実家近くに住みフルタイムで働いている間は子供を実家に預け、夕食は子供と共に実家で食べ、帰り際に自分の夫の夕食を実家から持って帰るのが日課だということでした。
その瞬間、全国で唖然としてしまったのは私だけでしょうか?
少数でも私のような方がいれば私の気持ちは救われます。

自立できない大人。
教育改革ってなんだろう?と考えさせられました。

by livingmama | 2007-10-25 23:03 | 子育て・教育