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たこ焼きVS明石焼き

修学旅行で関西に行っている兄ちゃん、今日は大阪の鶴橋(コリアタウン)と道頓堀界隈だそうです。
本日、彼の学校はクラス別行動をする日で、兄ちゃんのクラスは韓国文化に触れる目的でハングルを習ったり、キムチの作り方を見学するそうです。
後半は道頓堀界隈で班行動らしいので、彼らはたこ焼きやめぐりをするのかな?

たこ焼きといえば、関東人の私は子供の頃はお祭りの屋台でしかお目にかかりませんでした。
ゴルフボール大で、粉がぎゅっと詰まっていて、タコはどこなの?と探しながら食べたものです。
中学3年生の時、兵庫県に家族旅行で行った時のことです。
宿泊は父の友人宅で、そこのお姉さん(私よりひとつ年上の高校生でした)がたこ焼きを食べに行こう!と三宮まで連れて行ってくれました。
お店に入る時、「明石焼きって食べたことある?」と聞かれました。
いいえ、と首を振るとお姉さんは嬉しそうに店内に入っていきました。
カウンターに座ると目の前に小さなたこ焼きプレートが置かれていました。
まもなく薄黄色い液体と大ぶりに切られたタコが置かれ、「はい、どうぞ!」
え、これ自分で作るの?
お姉さんはなれた手つきで液体を丸くくぼんだプレートに流し込んでいきます。
どうしたものか困っていたら、カウンター内にいたおばちゃんが、
「はよせんと、食べられヘンで。」
慌ててみようみまねでしゃばしゃばの液体をプレートに流し込みました。
こんなにゆるくて固まるのか心配でしたが、店のおばちゃんのいうとおりのタイミングで返すと不思議と丸い形になっていました。
「焼けたらこのダシにつけて食べてみ。おねーちゃん、東京の人か?ソースもあるけど・・・」
私は周りに同化したい気持ちでいっぱいでしたので、ダシ汁につけて食べました。
はほほほ、あふい(熱い)っ!
ふんわり柔らかいたこ焼きを熱いダシ汁に入れると、ほろほろと崩れ始め、おダシをいっぱい吸い込んだたこ焼きは口の中でとろけました。
こんな食感、初めて!!
「おいしい!」
隣で器用にたこ焼きをくるくるとかえしていたお姉さんは満足そうに微笑んでいました。

あれから何年かして、東京にも明石焼きが進出してきました。
ところが私が頭に描いていた物とは違い、足つきのまな板のようなものの上にぺちょっとしたたこ焼きが8~10個ほど上品にのせられていました。
私が食べたような自分で焼いて食べる方式は、後にも先にもあの三宮のお店だけでした。
お店の名前も場所もはっきり覚えていないので、今では幻となってしまいましたが・・・

あれ以来、私はソースをかけるたこ焼きより、ふんわり熱々の明石焼きの方が好きになりました。
あ、ソース味も関西風の柔らかいたこ焼きはOKです。
子供の頃に夜店で食べた東京風のぎっちりたこ焼きは・・・駄目です。

by livingmama | 2006-02-15 18:15 | おやつ