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思い出の味 ~卯の花炒り~

今晩のおかずは何にしようかなぁ、とスーパーの中をうろうろしていた時に目に付いたもの。
それは、豆腐屋さんのおから。
200gで100円だったかしら。
野菜を加えて炒り煮にしたらかなりの量になります。
夏場はいたみやすいので我が家は秋から冬にかけて作ることが多いメニューです。
冬・・・お正月・・・、ふとあることを思い出しました。

中学生か高校生の頃だったと思います。
体が弱かった伯母がお正月の親族の集まりの時に料理を一品持って来ました。
それが卯の花炒り。
具がとても多くて豪華でキラキラ輝いて宝石箱のように見えたのです。
お惣菜というよりも料亭で出される先付けのような感じがしました。
今のように「美味しそうね。携帯で撮っちゃおう♪」とはいかない時代でしたから写真も残っておらずどんなものが入っていたかうろ覚えです。
作ってくれた伯母は数年前に亡くなりましたので、永遠に謎のレシピとなってしまいました。
伯母の娘である従姉に伝授してあるかな、でも伯母さんは入退院を繰り返していたから教えている暇がなかったかも・・・。
あの時ちゃんと聞いておけばよかったと後悔しています。

にんじん、こんにゃく、椎茸は定番ですよね。
お惣菜として作る時、我が家ははこれに鶏肉やちくわを入れたりします。
青味には絹さやか茹でたほうれん草、これだけではなかったような・・・。

確かキラキラして見えたんですよ。
キラキラ・・・金色…黄色・・・そうだ、柚子と薄切り卵の短冊切り!
宝石といえば真紅のルビー。
ルビー、赤・・・桜海老も入っていたかも。
見た目だけではなく味も良かったんですよ。
歯ごたえも・・・そうだ、酢ばす!
肉は入っていたかしら?アサリのむきみが入っていたような気がします。
浅葱も入っていたかも。

とにかく伯母は「とても手間がかかるのよ。」と言っていました。
全体的なおからの色は白っぽかったので薄口醤油を使っていたのでしょう。
伯母はおじの転勤で姫路にいたことがあるので関西風の味付けをしたのかもしれません。
いつか必ずあの味を再現してみたいものです。

by livingmama | 2008-01-18 21:50 | 食べ物